ホテル・ティファニー(静岡県沼津市) ③

それではラブホ博物館の館内をゆっくりと巡ってみよう。まずは203号室の「海のメンヘル」から。こちらは一目瞭然、竜宮城をテーマにした客室だ。ベッドはカメ型。現在は残念ながら外されているが亀の東部が、ベッドそのものは動き、部屋の隅にあるカメ型バイブレーションチェアは目を光らせながら現役でスタンバイ中なので、げひ活用してほしい。ベッド脇のオブジェスペースには”和風サイケデリック”ともいうげき幻惑的なアート作品があるので注目だ。

205号室は「回転ベッド」という名前。ならば回転ベッドが設置してあって、きちんと稼働しないと到底納得できないが、ご安心なれ!可愛い円形のベッドが稼働する。

「近代和風」と名付けられた208号室のリビングには電気こたつ、旧型の冷蔵庫、リクライニングチェア、スロットマシンなどが混在し、ラブホならではの菱形の巨大な飾りはあるものの、久しぶりに実家に帰ったときに似た安心感を覚える。入室時に思わず「ただいま!」と言ってしまいそうだ。

ティファニーはフードメニューにも力を入れている。さすが静岡の店舗だけあってお勧めは「まるごと一匹 特うな重」。博物館を全身で体感したあとの体力回復に最適だ。


208号室 近代和風
tefa_5「美は乱調にある」という大杉栄の有名な言葉をつい思い出してしまうほどの混沌ぶり。しかし、日本人ならば誰でも心落ち着くと思う。

 

 

 

 


206号室 プリティー

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室内には馬型バイブレーションチェアがある。革は張替えているそうだが、創業時から頑張る貴重な一品だそうだ。

ホテル・ティファニー(静岡県沼津市) ②

「もう一つこのホテルには特徴がありまして、全国の店長がラブホテルの仕事のイロハを学ぶ研修所的な役割もあるのです」と堀さん。経理や接客的なことだけでなく、調理、清掃、設備のメンテナンスなどなんでもオールマイティにこなせるだけでなく、それらを従業員に教えられるまでの技量が必要なのがラブホテル店長の仕事。年季が入り、装飾に凝った物件であるティファニーだからこそ、これらの作業を短時間の内で実践的に習得できるということだ。


205号室 回転ベッド
tefa_3回転ベッドは姿態を映す鏡とセットでなければならない。ティファニーのものは壁面と天井にキチンと鏡が設置されている、正統的なものだ。実際のスピードは?どのように動くのか?これは現地に行って確認してもうしかない!

ホテル・ティファニー(静岡県沼津市) ①

昭和文化を後世に残す日本で唯一のラブホ博物館!


沼津インターチェンジの近くにあり、デリヘルでもよく利用されるホテルティファニー。別名「ラブホ博物館」。これは巷で呼ばれている俗称ではない。ホテル側が正式にこの名称を使用しているのだ。早速、店長の堀さんにそのあたりのところから質問してみた。

「この店舗はホテル名にはありませんのであまり知られていませんが、アイネグループの店舗でして、グループの方針として昔ながらのインテリアを残しています」

アイネグループとは1955年に長野出身の故・小山氏が新宿百人町簡易宿泊旅館を営業したことから始まり、1966年に埼玉県熊谷市のレジャーハウス美松、そして71年に沼津市にアイネ1号館をオープン。バブル期の勢いに乗ってフランチャイズ方式で拡大路線をはかり、九州の福岡をはじめ全国に140店舗を展開するまでになった大ラブホチェーンのことだ。ティファニーは1号店と同じ沼津に73年に開業、改装が多いほかの店舗の中で昭和的な意匠が多く残ったため、10年ほど前からラブホ文化を後世に残す「博物館」と位置づけられ、それをひとつの売りとして営業することとなったのだ。

 


203号室 海のメルヘン

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ベッドの上部と接しているのが竜宮城入口の穴の跡。穴の向こう側はリビングになっていて、以前は電動式のベッドが動くたびにそこから巨大な亀の頭が現れたり、引っ込んだりするという大掛かりなギミックになっていた。現在穴は埋められ、スロットマシンが置かれている。


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