ホテルSEPIA (山口県下関市)②

福田さんが運転する車が取材に到着して、早速、客室を見せていただく。ネットで多少はホテルの情報を確認しているが、このときが一番ドキドキする。「ここまで来て、イマイチだったらどうしよう・・・」という気持ちが多少はある。しかし、開かれたドアの先にあったインテリアを見てまずは一安心。そして徐々に興奮してきた。「これは凄いインテリアですねー!」と。

まず一番に興奮したのは105号室だ。濃いブルーで統一された客室は宇宙船内をイメージしたもの。注目ポイントはそこに入るためのドアが自動ドアであること。お客様にアッと驚かせることに重点を置くラブホの客室でありそうで、実はなかなかほかでは出会えないアイテムがこれだった。

107号室の滑り台も面白い!なんと滑った先にあるのはベッドなのだ。確かに弾力性のあるマットにダイブするから安全かもしれないが、かなり高い場合から空中に解き放たれる構造になっているため、滞空時間はとても長いのだ。クセになって何度もダイブしているといつのまにか恋人が愛想をつかすおそれがあるので注意が必要だ。

ホテルセピアが誕生したのは今から20以上前。開業時のお客の半分は九州から関門海峡を超えてきたカップルだったという。「その頃はまだ九州にラブホが少なかったからそうです。昔を知る人から聞くと、ここにくることがかなりのステイタスだったようですね」と福田さん。301号室のような80年代テイスト全開な若者たちの不器用な恋の駆け引きの様子が浮かんでくるようで、胸がキュンとなる。

 


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301号室

海岸をイメージした客室。このド直球なエイティーズなデザインセンスは泣けます。